ホテル・旅館の集客に効果的な広告は?Googleホテル広告とリスティング広告の違いも解説
ホテル・旅館の集客に効果的な広告は?
Googleホテル広告とリスティング広告の違いも解説
ホテルや旅館の集客には、広告を打ち出すのが効果的です。Googleホテル広告やリスティング広告が有名ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、2つの広告の違いを比較するとともに、適した広告の打ち出し方について解説します。
宿泊施設用のGoogleホテル広告と、リスティング広告との違いは?
Google広告とは、Googleが提供するプラットフォームに表示される広告で、Googleホテル広告とリスティング広告があります。
まずは、それぞれの広告の特徴やシステムを解説します。
Googleホテル広告の特徴
Googleホテル広告は、Googleが提供している宿泊施設専用の広告を指します。
Googleホテル広告の魅力は、Googleの検索ページやGoogleマップにホテルの詳細が表示され、空き情報や料金が一目で確認できる点です。また、ホテルの名前を直接検索すると、指定した日程の宿泊料金や詳しい空き状況、位置情報などの詳細が表示されます。
無料で利用できる枠もありますが、有料の方が優先的に上部に表示されるため、アクセス数は増えやすいです。
Googleホテル広告は、ユーザーが広告をクリックする度に課金され、固定金額を支払う個別クリック単価や、一泊料金に対して決められた割合を支払う割合クリック単価などの費用体系が選べます。
リスティング広告の特徴
リスティング広告は、Googleで検索をした際に上部に「スポンサーサイト」として掲載される広告のことです。Googleが提供する広告の中でも、最も代表的な広告として知られます。通常の検索結果のWebサイトよりもさらに上位に掲載されるため、検索ユーザーの目に留まりやすく、集客しやすい点が特徴です。
ただしリスティング広告は、Googleホテル広告のように空き状況など最新の情報は表示できません。一度Webサイトにアクセスして確認する必要があるため、ユーザーは予約までに手間がかかります。
また、リスティング広告はページがクリックされる度に課金され、予約にかかわらず費用がかかるため、コストがかかった割に予約につながらないと、利益が出ない可能性もあります。
Googleホテル広告とリスティング広告それぞれのメリット
続いて、Googleホテル広告とリスティング広告、それぞれのメリットを解説します。
Googleホテル広告のメリット
Googleホテル広告のメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- コストが抑えられる／直接的な利益につながりやすい
- 特定のホテルを探しているユーザーを引き付けられる
コストが抑えられる点は、Googleホテル広告の大きなメリットです。宿泊施設をまとめたポータルサイトへの掲載は集客には効果的なものの、コストが高い傾向にあります。それに対しGoogleホテル広告は、費用を抑えつつ集客に繋げることが可能です。
また、Googleのプラットフォームは世界中で多くの人に利用されています。Googleホテル広告を利用することで、膨大な数のユーザーに情報を届けられる点もGoogleホテル広告のメリットです。
さらにGoogleホテル広告は、特定の地域やホテルを検索したユーザーの画面に表示されます。そのため、目的の地域でホテルが見つかればすぐに申し込みたいというユーザーの目に触れる機会が多く、予約までスムーズに誘導しやすい点もメリットです。
リスティング広告のメリット
リスティング広告には、以下のようなメリットがあります。
- 興味関心が高い検索ユーザーにアプローチできる
- 適切なキーワード設定ができれば広く認知されやすい
リスティング広告は、Googleで特定のキーワードで検索をするユーザーの画面に表示されます。そのため、地域や条件などが検索ユーザーと合致しやすく、興味を持ってもらいやすいのがメリットです。
また、リスティング広告では適切なキーワード対策を行うことで、より広い範囲のユーザーにヒットしやすいという特徴もあります。Googleホテル広告のように特定の場所やホテルを探しているユーザーだけに限定されず、幅広いユーザーの目に触れやすいのもメリットの1つです。
Webサイトのアクセス数がそのまま予約につながることはGoogleホテル広告よりも少ないですが、広範囲のユーザーにアプローチできる利点があります。
Googleホテル広告とリスティング広告それぞれの出稿手順
Googleホテル広告とリスティング広告は、どのような手順で設定するのでしょうか。それぞれの出稿手順を解説します。
Googleホテル広告の出稿手順
Googleホテル広告の出稿手順は、以下の通りです。
- Google Hotel Centerでアカウントを作成
- 宿泊施設情報の登録
- 料金情報を設定
- Google広告アカウントを作る
- 広告キャンペーンを作る
- 広告文の作成
- 審査結果を待つ
Google Hotel Centerでアカウントを作成
Googleビジネスでアカウントを作成し、Google検索から登録したい施設を探して登録をしましょう。
宿泊施設情報の登録
Google Hotel Centerのアカウントができたら、以下のような宿泊施設情報を登録します。
- WebサイトURL
- 宿泊施設名称
- 宿泊施設へのアクセス
- 電話番号
- 口コミの投稿
- 写真
文字だけを登録するよりも、適度に写真を挟んで登録した方が、ユーザーの興味関心を引きやすくなります。
料金情報を設定
空室情報や宿泊料金を登録することで、ユーザーがWeb検索した際に一目で料金を把握しやすくなります。
Google広告アカウントを作る／広告キャンペーンを作る
Googleの広告アカウントを作ってキャンペーンを打ち出すことで、より集客しやすくなります。ターゲットの地域や予算、入札単価を設定したうえでキャンペーンを作成しましょう。
キャンペーンが始まったら、CVなど状況を確認して、広告の文章や入札単価、予算などの調整を行うことも大切です。
リスティング広告の出稿手順
リスティング広告の出稿は、以下のような手順で行います。
- アカウントの作成
- キャンペーンの作成
- 予算と入札単価の設定
- キャンペーンの配信情報の設定
- 広告グループ設定
- 広告の作成
- 広告の表示オプションの設定
- 入稿
- 広告審査結果の確認
アカウントの作成
Google広告にアクセスをして、トップページ「今すぐ開始」ボタンからアカウントを作成します。
キャンペーンの作成
Google広告の管理画面からキャンペーンの作成を行います。「販売促進」「見込み客の獲得」などのキャンペーンから目的に適したものを設定しましょう。
予算と入札単価の設定
1日あたりの平均予算や入札単価を設定します。登録に際しては、支払い情報などの入力も必要です。キャンペーン配信条件の設定
キャンペーンを行う地域や掲載期間などの配信条件の設定を行います。地域や言語などのほか、開始日や終了日も設定しましょう。
広告グループの設定
「キーワードと広告」画面で、キーワードを設定します。
出稿したい単語が決まっている場合は、「キーワード入力」で直接入力してください。決まっていない場合は、関連WebページURLなどの情報を入力するとキーワード候補を提示してもらえます。
広告の作成
続いて、広告の作成に移ります。
リスティング広告は「見出し」「説明文」「表示URL」の3要素で構成されています。広告のクリック率を左右する重要な要素ですので、ユーザーがどんなことを知りたがっているかを考えたうえで設定してください。
広告表示オプションの設定
広告表示オプションは、広告の下にテキストやボタン、リンクを表示させる機能です。任意ではありますが、設定することで広告だけでは分からない情報をユーザーに届けることができ、クリック率の向上にもつながります。
入稿
全ての設定が終わったら、「キャンペーンを公開」ボタンを押すことで入稿が完了します。広告内容や支払い情報についてGoogleが審査したうえで、問題がなければ配信されます。
Googleホテル広告とリスティング広告ならどちらがおすすめ?
Googleホテル広告は限られた地域でホテルを探しているユーザーにとっては、有益な広告といえます。検索ユーザーのニーズに合致していればそのまま取引が成立することが多いのも利点の一つです。
対するリスティング広告は、特定のキーワードで検索をした場合に表示されるため、Googleホテル広告よりも多くのユーザーの目に触れます。そのため、費用対効果を考えるとリスティング広告の方がおすすめです。
一方で、リスティング広告は多くの人の目に止まりやすいものの、成約に至らずともクリックされた時点で費用が発生するため、出稿する際は留意してください。
ホテル・旅館の集客に効果的なほかの広告媒体
Googleホテル広告やリスティング広告以外にも、さまざまな広告があります。
続いて、ホテルや旅館の集客に効果的なそのほかの広告媒体を解説します。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイト上やアプリの中の広告枠に表示される画像や動画の広告のことです。バナーで表示されることが多く、ユーザーの視覚に働きかけるため、注目されやすいのがメリットです。
ディスプレイ広告の魅力に、明確なニーズを持っていないが悩みを持っている潜在層にもアプローチできるという点が挙げられます。直接的な広告よりも、見た目に訴えかける広告を打ち出したいときは、ディスプレイ広告が適しています。
そのホテルや旅館に興味はあるものの、具体的に調べたことがないユーザーの心理に働き掛けて、より深い興味を抱かせることが可能です。
SNS広告
SNS広告とは、XやInstagramなどのSNS上に表示される広告です。ユーザーのプロフィールや活動内容のデータに基づいて広告を打ち出せるため、ターゲティングしやすいのが特徴です。
また、SNS上で広告を出すことで、興味関心を持ってくれたユーザーによる拡散力にも期待できます。影響力のあるインフルエンサーなどに広告を拡散してもらえれば、より多くのユーザーの目に触れさせることが可能です。
新聞広告・折り込み広告
新聞広告や折り込み広告は、新聞やフリーペーパーなどに折り込まれている広告のことです。
若年層へのアプローチ力は低いですが、新聞を読む習慣のある中高年には訴求力が高いのが特徴です。また、一度見たら終わりではなく、物として保管できるため、ふとしたときに見返したり思い返したりしてもらうこともできます。
新聞広告や折り込み広告は、新聞に折り込まれることもあり、新聞社の審査が必要です。そのため、精度の高い情報を提供できます。
さらに、地域を絞って配布できるため、ほかの広告と比較してコストを抑えられるのもメリットです。
屋外広告
屋外広告とは、例えば商業ビルのモニターや貼り紙、アドバルーンや電柱広告など、外出先で目にする広告のことです。
1回に表示される期間は限られていますが、不特定多数の人に見られて興味関心を引きやすいほか、SNSでの拡散を狙える点が魅力です。
ホテル・旅館が広告運用する際の注意点
最後に、ホテルや旅館が広告を運用する際、失敗しないために気を付けなければならない点を解説します。
ホテルの強みや狙うターゲットに合った広告を選ぶ
ホテルの広告を出す際には、ホテルの強みを表現でき、ターゲットに適した広告を選ぶことが大切です。
例えば、若者をターゲットにしているのであればディスプレイ広告やSNS広告など、若者に見られやすい広告を選びましょう。反対に高齢者層をターゲットにするのであれば、新聞の折り込み広告などが効果的です。
また、ある程度ホテルの知名度があるのであれば、ホテル名で検索して詳細を表示できるGoogleホテル広告がおすすめです。一方で、特定の地域でホテルを探しているようなユーザーに向けては、リスティング広告が有効な場合もあります。
効果測定と改善を繰り返す
広告は、一度出して終わりではありません。広告を作成してもターゲッティングが誤っていたり地域性が合わなかったりすると、思うような集客効果が得られないこともあります。
そのため、広告を出したあとも定期的にCVなどを確認して、常に分析と改善をし続けていくことが大切です。
自社に適した広告戦略を立てよう
今回は、ホテルや旅館の集客に効果的な広告について、Googleホテル広告とリスティング広告の違いや出稿方法を解説しました。
宿泊施設への集客に適した広告にはさまざまな種類があるため、まずはターゲットを分析したうえで、適した広告を選ぶことが大切です。
入稿後も随時分析・改善して、効果的な広告戦略を練っていきましょう！
※掲載されている内容は公開日時点の情報となります。
