無料で始められるホテルのMEO対策!メリットや実施のポイント・注意点を徹底解説
無料で始められるホテルのMEO対策!
メリットや実施のポイント・注意点を徹底解説
ホテルのWebサイトにMEO対策をして、より多くの集客を目指したいという方も多いのではないでしょうか。今回は、ホテルのWebサイトにおけるMEO対策のメリットや方法を紹介します。
また、実際にMEO対策をする際の注意点についてもお伝えします。
ホテルのMEO対策とは
MEOは、「Map Engine Optimization」の略で、訳すと「マップエンジンの最適化」を意味します。
MEO対策は、Google マップで検索したときにホテルの情報を上位に表示させるための対策です。対策するにあたって、Googleビジネスプロフィールを利用して、ホテルの基本情報や営業時間、連絡先や所在地などを登録する必要があります。
宿泊業界のGoogleビジネスプロフィールの特徴と機能
宿泊業界におけるGoogleビジネスプロフィールの特徴や機能には、以下のようなものがあります。
ローカルパックが4件まで表示される
ローカルパックは、Googleマップで検索した際に上位の候補が大きく表示される仕様のことです。ほかの業種では3件ですが、ホテルの場合は4件まで表示されます。
MEO対策をしてローカルパックに表示されると、自社HPが目立つのはもちろんのこと、ユーザーが自社HPへスムーズにアクセスできるため、高い集客力が見込めます。
宿泊日や条件を指定して検索できる
MEO対策をすると、宿泊日や条件を指定して検索することができます。
ユーザーは、単にホテルを検索するだけでなく、いつ、何人で、どれくらいの予算で利用するのかという詳細な条件を入力して検索できます。そのため、ユーザーがそれぞれのWebサイトを検索して比較する手間を省くことが可能です。
宿泊業界では、宿泊する日程によって宿泊料金が異なることも多いため、このように条件を指定して検索できる仕様は、宿泊料金を重視するユーザーにとって非常に有益です。
ホテルのおすすめポイントがアイコンで表示される
ホテルのGoogleビジネスプロフィールでは、おすすめポイントを設定することで、検索画面に分かりやすくアイコンとして表示されるのも特徴の一つです。文章を読むよりも視覚的に表示された方が検索ユーザーの興味を引きやすく、アクセスされやすくなります。
例えば、以下のようなポイントがアイコン表示されます。
- 駐車場の有無
- Wi-Fi環境
- レストランの有無
- ジムやプールなどの併設施設
- ペットの同伴可否
判断基準となるポイントが分かりやすく表示されるため、ユーザーがホテルを選ぶ際に役立ちます。
ホテルクラス(星の数)で評価される
ホテルのGoogleビジネスプロフィールでは、Googleの独自調査に基づいて付けられたランクを表示できます。
例えば、以下のようにランク分けされます。
★★ ベーシックなホテル
★★★ 一般的なホテルよりも質がいい
★★★★ 高級感がある
★★★★★ 最高級のホテル
また、検索時にランクを条件として設定できるため、ユーザーは「仕事で利用する」「家族との記念日に利用する」などの目的をもとに、ランクを参考にして希望のホテルを探しやすくなります。
ホテルがMEO対策を行うメリット
ホテルのMEO対策には、以下のようなメリットがあります。
SEO対策に比べて競合が少ない
MEO対策をして検索上位になると、ページ最上部のローカルパック部分に自社HPが表示されます。
表示位置は検索バーのすぐ下で、検索したユーザーにとって真っ先に目に入る場所です。さらにこの位置は、SEO対策をして1位をとっているWebサイトよりもさらに上なので、MEO対策をすることで、SEO対策をするよりも上位に表示されるようになります。
SEOの対策を意識することも大切ですが、より注目されやすい自社HPを目指すのであれば、まずはMEO対策を行うのがベストです。
口コミの管理・返信ができる
MEO対策をすることで、実際にホテルを利用したゲストからの口コミに対して管理・返信できます。
検索結果の上位に表示させるためには、口コミも重要な要素の一つです。口コミを見てホテルを決めるユーザーも多く、国内外のポータルサイトなどでもホテル情報の最上部に口コミが掲載しています。
ゲストからの口コミに適切な返信や対応をすることで、さらに上位に表示されやすくなり、ホテルの集客にも影響を与えられます。
無料で始められるので費用対効果が高い
MEO対策をするためのGoogleビジネスプロフィールは、基本的に無料で利用できます。もちろん、一部有料の機能はありますが、無料の機能だけでもMEO対策は十分可能です。
ホテルをまとめたポータルサイトへの登録は有料であることも多く、すぐには手が出しにくいかもしれません。一方、Googleビジネスプロフィールは無料で利用できるため、思い立ったときに気軽に始められます。
MEO対策をして上位表示されると、集客力アップにも期待できます。このように、費用対効果が高い点もMEO対策の魅力の一つです。
予約サイトと連携している
Googleビジネスプロフィールを利用すると、検索をしたユーザーがそのままホテルを予約できるようになっています。このシステムには複数の方法がありますが、例えば予約リンクを無料で表示させることで、予約サイトへ誘導させることが可能です。
また、ホテルの電話番号を表示すれば、ホテルへの直接予約を促すこともできます。
このように、さまざまな方法で予約につなげられることも、MEO対策の特徴の一つです。
ホテルのブランディングになる
検索エンジンの上位に表示されるということは、Googleに質の高いWebサイトであると認められていることになります。そして、その信頼度をもとに、検索ユーザーは上位のWebサイトから順番にチェックして、ホテルを比較します。
MEO対策は、ホテルが検索ユーザーの目に留まりやすくなるだけではなく、自社ホテルの評価を高めるという意味でも有効な方法です。
インバウンド対応になる
Googleは日本だけではなく、世界中で最も多く使われている検索エンジンです。
外国人が日本に旅行に来る際、旅行のポータルサイトを見るよりも、Google マップで検索する方が簡単に情報収集できます。さらに、場所や価格を比較するためにもGoogleマップは便利なサービスです。
MEO対策をして検索上位に自社HPを表示させることは、外国人観光客に注目してもらうためにも有効な手段です。
ホテルにおけるMEO対策のポイント
続いて、ホテルにおいてMEO対策をする際に押さえておきたいポイントを解説します。
適切なキーワードを設定する
MEO対策をする際には、まず適切なキーワードを設定する必要があります。検索でひっかかるようにするためには、ユーザーが「ホテル」という単語とともに検索しそうなワードを設定することが大切です。
有効なキーワードとしては、以下のようなものがあります。
- 「◯◯市」
- 「◯◯駅」
- 「温泉つき」
- 「ペット可」
- 「安い」
旅行などで訪れる地域のホテルを探しているユーザーも多いため、地域名での検索割合は非常に高いです。また、子ども連れやペットを連れての旅行で利用する人も多いため、ペット可や子ども連れなどのワードで検索するユーザーも一定数存在します。さらに、宿泊のついでに散策をしようと考えているユーザーも多いため、ホテル周辺の観光施設名を設定するのも効果的です。
ホテル情報を充実させる
Googleビジネスプロフィールに記載するホテルの情報を充実させることで、ユーザーに自社ホテルを選んでもらいやすくなります。ユーザーにどのようなホテルかが伝わるように、売りとなるポイントを細かく記載しておくことが大切です。
MEO対策で記載するホテルの情報は、以下のような内容を記載しましょう。
- ホテルまでの距離
- アクセス方法
- 駐車場の有無・料金
- 朝食・夕食の有無・料金
- チェックイン・チェックアウトの時間
- 無料Wi-Fiの有無
- 付随サービス
- レンタルサービス
- 周辺の施設
- ペット同伴の可否
- 大浴場の有無
- 客室情報・アメニティなど
詳細な情報を記載しておくと、検索ユーザーは自分のニーズと合致するホテルを選びやすくなります。また、細かな情報を記載しておくことで、予約者が実際に泊まった際の印象の乖離も少なくなるでしょう。
最新の情報に更新する
一度MEO対策をしても、随時情報を更新していくことが大切です。
ホテルは、時期によって食事のメニューや客室のレイアウトが変わることもあります。古い情報のままにしておくと、予約者が実際に宿泊した際に「イメージとちがう」というマイナスな印象を抱いてしまう可能性もあります。
詳細は細かく確認し、変更点がある場合はすぐに更新しましょう。
写真や動画を投稿する
MEO対策をする際、文字だけのページだと、せっかくユーザーがページを閲覧しても離脱してしまう可能性が高いので注意しましょう。文字だけで説明してあっても、実際のホテルの様子を想像するのは難しいためです。
離脱率を下げるためには、適度に写真や動画を差し込んで、見やすいページを作ることが大切です。ホテルの情報が視覚的に分かりやすいとユーザーも想像しやすく、イメージの乖離も起こりにくいです。
例えば、以下のような情報は写真や動画で表示した方が分かりやすいです。
- ホテルの外観
- ロビーの様子
- 客室の内装
- 併設温泉の内観
- 食事の写真
掲載する側からしても、文字よりも写真や動画で示した方がシンプルですし、手間がかかりません。ただし、内容が変わる際には随時更新する必要があります。
口コミを集める
ホテルを検索するユーザーは、少しでも評判の良いホテルに泊まりたいという方が多いです。そのため、まずはホテルに対する口コミを増やすことを意識しましょう。
Googleは知名度の高いWebサイトを上位表示させる傾向がありますが、口コミは知名度に影響する一つの指標です。また、単にポジティブな口コミが多ければ良いというものでもなく、ユーザーにとって誠実なWebサイトであることも重視されています。そのため、ネガティブな口コミを避けるのではなく、マイナスな口コミにも真摯に対応していくことが大切です。
サイテーションを増やす
Googleマップで上位表示されるためのポイントとして、サイテーションもあります。
サイテーションとは「引用・言及」を意味する言葉で、自社のブランドやサービス、商品や住所、電話番号などがほかのWebサイトでどのぐらい言及されているかを示す指標です。自社サイトやポータルサイトのほか、宿泊の口コミやブログ・SNSでの紹介などもサイテーションの対象となり、サイテーションが増えると「知名度の高いWebサイト」と認識され、検索画面で上位表示されます。
MEO対策を有利に進めるためには、口コミを集めたりSNSでの宣伝を行ったりして、サイテーションを増やしていくことが大切です。
自社HPを構造化マークアップする
構造化マークアップは、自社HPのテキストに意味を持たせて検索エンジンに認識させるための方法です。
通常、検索エンジンではテキストはあくまでテキストで、書かれている内容までは認識されません。検索上位に表示させるためには、構造化マークアップをして、テキストに意味を持たせる必要があります。
構造化マークアップをする際、ホテル名など特定の単語にマーカーで色を加えるなどして、検索エンジンに重要な単語であることを認識させるなどの方法があります。マークアップするためにはHTMLを駆使しなければなりませんが、簡単にHTMLタグが作成できるツールを使えば、初心者でも実装可能です。
NAP情報を統一する
NAPは「Name、Address、Phone」の頭文字を取った言葉で、NAP情報を統一させることはMEO対策において非常に重要なポイントです。NAP情報をGoogleビジネスプロフィールや自社HPなどで統一させると、検索エンジンが一貫性のある情報であると認識し、信頼度の高いWebサイトとして評価されやすくなります。
NAP情報を統一させるためには、以下のようなポイントを意識しましょう。
- 正確な情報を記載
- 全角・半角の統一
- 略称・別名は避け、正式名称のみ表記
- 営業時間の統一
- 外部Webサイトの表記を随時チェック
- 変更された情報は速かに書きかえる
MEO対策を行う際の注意点
最後に、MEO対策を行う際に注意したい点を解説します。
予約導線を用意
検索ユーザーの中には、気に入ったホテルが見つかったらすぐに予約したいと考えている方も多いです。そのため、ホテルが空いていたらそのまま予約できるシステムを備えておくと集客につながります。予約リンクやホテルの広告を設置して、自社HPや予約サイトにスムーズに移行できるよう予約導線を用意すると良いでしょう。ただ、仲介手数料などのコストを考えると、他社予約サイトよりも自社HPから予約してもらうのが理想です。自社HPに誘導するためには、自社予約での特典や割引をつけて、お得感を持たせることも有効です。
不正な口コミ投稿
検索ユーザーを誘導したいからといって、不正な口コミやサクラを利用するのは得策ではありません。
口コミは検索ユーザーがホテルを決定する上で重要なポイントになりますが、捏造された口コミは発覚した際のリスクが高いです。自ら良い口コミを書いたり、報酬を渡して強制的に良い口コミを書かせたりする行為はペナルティーの対象になり、発覚した際にはホテルの評価を著しく下げることにもつながりかねません。
MEO対策をして口コミを見やすくする工夫は大切ですが、ホテル側で良い口コミを捏造するのは避けましょう。
登録後の更新・改善
一度MEO対策をしたからといってそのままにしてしまうと、掲載情報と実際のホテルの情報に違いが出てしまうことがあります。実際の様子と違う情報が記載されていると、ユーザーの印象が悪くなってしまいますし、ネガティブな口コミにもつながりかねません。
掲載されている情報は随時確認し、変更が必要な場合は即座に修正することもMEO対策において重要なポイントです。
MEO対策をしっかりしてホテルの集客アップ!
今回は、ホテルへの集客に欠かせないMEO対策について、メリットや具体的なポイントを紹介しました。近年では、ネット検索からホテルを探すユーザーが多く、MEO対策はホテルへの集客を増やす上で欠かせない対策です。また、MEO対策は無料で始められる上に高い集客効果も見込めます。
MEO対策では、常に情報を見直して最新の情報を記載することが大切です。また、口コミなども検索結果上位表示の重要なポイントとなるため、積極的に宣伝をしてゲストを増やすことも意識する必要があります。今回の記事を参考にしていただき、MEO対策を徹底して集客力のある自社HPを目指しましょう。
※掲載されている内容は公開日時点の情報となります。